出羽三山と精進料理

 

山岳信仰、山岳修験の聖地「出羽三山」

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月山、湯殿山、羽黒山を総称する出羽三山は、およそ1400年前、崇峻天皇の皇子である蜂子皇子により開山されたと伝えられています。

以来、今日に至るまで、出羽三山は山岳信仰・山岳修験の聖地として、多くの人々の篤い信仰を集めてきました。

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出羽三山の精進料理

出羽三山を参拝しようとする人々は、麓の宿坊に泊まり(参籠)、心身を清めてから山に向かいます(精進潔斎)。

その際に振舞われるのが「精進料理」です。

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出羽三山やその周辺の里山から採取された山菜、きのこ、木の実など、山の恵みはすなわち山の神の恵み。山から上る太陽、山から流れ来る清水の恵みを受けた米、野菜、果樹、酒に至るまで、すべてが山の神の恵みです。

人々は神の恵みを食することにより心身を浄化し、その滋養を血肉として参拝へと向かいます。

出羽三山の精進料理をいただくことは出羽三山参拝にとって重要なプロセスなのです。

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出羽三山の精進料理には、出羽三山の拝所や名所、開祖ゆかりの聖地などの名が付けられているものが多くあります。

たとえば・・・

・ごま豆腐⇒由良の白山島(由良=開祖上陸の地)

・煮しめ⇒羽黒山の満月

・月山筍の味噌汁⇒月山の掛小屋

・菊のおひたし⇒月山の夕映え

精進料理をいただきながら、開祖の足跡や明日参拝する山々への思いを馳せる。

このようなところにも出羽三山の精進料理と出羽三山信仰の深い結び付きが表れています。

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出羽三山精進料理プロジェクトへのお問い合わせは・・・

鶴岡市羽黒町観光協会(いでは文化記念館内)

電話 0235-62-4727