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2021年6月18日 (金)

「月山筍利用促進事業」始動

1(Photo by Emi.K)

出羽三山精進料理プロジェクトが取組む本年度のメイン事業「月山筍利用促進事業」が始動しました。

この事業は、当地の夏の山菜の代表といえる自生の月山筍を瓶詰め加工して保存/利用することで、月山筍が提供される機会を増やし、その魅力を多くの人に伝えることによって、月山筍の利用を促進していくこと、ひいてはそれを観光振興や地域発展に結びつけていくことを目的にしています。

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事業初日の6月16日(水)には、地元手向(とうげ)の方3名が前日に採取してくださった立派な月山筍約20貫目(80㎏)が手向地域活動センターに集められ、プロジェクトメンバーら15名ほどが参加して皮むき、瓶詰めの作業にあたりました。

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月山筍は「チシマザサ」の若竹で「ネマガリダケ」の一種ですが、その滋味深さは格別です。

ただ、月山の山深くに分け入って採取しなければならないことや、採取者の減少と高齢化、さらには里での栽培品の普及などもあり、かつてに比べその採取量は大きく減少しています。

また、かつては一番の消費者であった地元の宿泊施設や飲食店では、一番の需要期(7月中旬から8月下旬)と月山筍のシーズン(6月中旬から下旬)がずれていて、月山筍の価値を認めつつも使いにくかったことに加え、観光客の減少に伴って消費量もかなり減少していたところにコロナ禍が襲い、2シーズンに渡って需要が消失してしまいました。

このような「採らない」「使わない」という負のループにより、人の手が入らなくなった筍山では、竹が入り組み、筍も細くなってしまいます。一旦そういう状態になった筍山の回復には相当な手間と時間がかかると言われています。

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今回の私たちの事業で瓶詰め加工する月山筍は100㎏たらずですが、プロジェクトメンバーがそのノウハウを共有することで、将来の消費拡大につなげることを目指しています。
また、瓶詰め加工した月山筍を、プロジェクトで受け入れるツアーや主催するイベント等において精進料理の一品として提供したり、さらには異業種の企業様とのコラボイベントで活用することで、月山筍の魅力を多くのお客様に知っていただくことを狙っています。

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この事業の遂行によって、月山筍のブランド力が高まり、利用の拡大につながっていけば、私たちのプロジェクトの目的である「精進料理を生かした観光振興、地域発展」に資するものと考えています。

今後の事業展開にぜひ、ご期待ください。

※この事業で瓶詰め加工した月山筍の販売は一切行いません。ご了承ください。

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